[in Japanese 日本語]
街中ですっかりお馴染みになったアシストバイク(正式名称:電動アシスト付き自転車)。買い物で満載の前後のかごやチャイルドシートを利用している主婦の安全・快適な運転に大きく貢献し、すっかり定着した感がある。都内には専門店も存在する。
アシストバイクが登場して10年余りたつと思うが、出始めに自転車雑誌で”車椅子の電動アシスト化”の開発記事があったことをよく覚えている。考えてみれば障害を持つ方が乗る車椅子の電動アシスト化はある意味非常に的を得ている。「早く実用化されればいいな」などと思っていたが、以来、アシスト車椅子の発売や普及化の話を聞かなかった。先日、久々に検索をかけてみた。
PASでおなじみのYAMAHAのサイトがひっかかった。
完成車ではなく、通常の手動の車椅子を電動アシスト付きに変更するためのアタッチメントのようなものを発売している。2種類存在し、値段は¥304,500と¥325,500。高いか安いかは私にはよくわからない。
「なーんだ、あるじゃないか。」とは思って見たものの、なにか地味である。
YAMAHAでは、完全な”電動車椅子”も販売しているが、こちらは完成車も扱っており、種類も多い。比べて”電動アシスト付き”はどーも地味な印象がある。
考えてみた。やはり”電動アシスト付き車椅子”は技術的にハードルが極めて高いのではないだろうか。自転車と異なり車椅子は非常に複雑な動きを要求される。前進・後進・旋回等、しかもスピードは歩くほどであるから、トルクも非常に必要に違いない。乗る方の体力もまちまちであろうからアシストの具合も千差万別のはずだ。また、万が一バッテリーが切れたときを考えると重量は自転車のとき以上に軽量でなくてはならない。素人の私が考えただけでもざっとこれだけのことが挙げられる。実際にはもっと多くの自転車とは異なる課題があるに違いない。
評判を聞いているわけではないので本当のところは良くわからないが、あまり普及している様子がないところ見ると、まだまだ解決すべき課題が多いのかもしれない。
もしそうであるならば技術開発陣の奮起に期待したい。
(潤沢な開発費があてられることが前提ですが・・・。)