Saturday, August 11, 2007

Narrow Road to the Interior - Stage 3 : Day2

[in Japanese 日本語]
目が覚めると不安だったのでチャリを見にいった。後輪はパンクしていない。

ホテルの朝食バイキングの烏賊の塩辛が妙にうまい。納豆の粒が大きい。やはり食い物は北に限る。

すっかり朝食に満足し、荷物をまとめてチャリのところに向かった。
「・・・・・・・・・・・。」後輪がパンクしている。

またバルブの根元から空気が抜けているので、チューブの交換以外手がないのだが予備のチューブはもうない。一応近所のコンビニで瞬間接着剤を買ってきて試してみた。
・・・・・やはり無駄であった。
ホテルで自転車屋について質問しても無駄であることは経験上知っていたので、ロビーのパソコンで鶴岡の自転車屋情報を入手し、それらしい店にチャリを押して向かった。
距離は5kmぐらいか、チャリならなんでもないが、歩くとつらい。パンクしているチャリが重い。田んぼのなかの国道をしばらく歩いた。今年の夏は東北でも暑い。汗が出る。と、1台のワゴン車に声をかけられた。「パンクですか?」助手席を見ると犬が乗っていた。
「あ、はい。」
「この先には自転車屋はありませんよ。」
「・・・・・・。」
「よかったら乗りませんか?町の自転車屋までいきますよ。」
渡りに船である。いちもにもなく、乗り込んだ。

小さなバイク屋兼自転車屋(ただし、自転車はスポーツバイクばかり)の前でワゴン車は止まり、私と自転車を下ろすと、犬とともに去っていった。小さくなるその銀色の車体に私は深く頭を下げた。
プロの手際のよい作業であっという間に修理は完了し、よーやく出発。だが、すでに11時。

そして今再び鶴岡にいる。いつものことだが轍の旅はすすまない。



本日の一句: パンクした 人の情けが 身に沁みる (季語なし)